フジロックに行くとなったらまず決めなければいけないのが宿泊する場所
たとえ1日だけの参加だとしても、ヘッドライナーを見るとするならば地元に住んでいる人を除き、その日のうちに帰宅するというのは困難です。
この記事では、初めてフジロックに行く人けど、どのように寝泊まりしようか悩んでいるという人のため、おすすめの宿泊方法を紹介します。
私自身、初めてフジロックに行った時はさんざんな目にあっているので、経験談を交えて現地の宿事情をお伝えしたいと思います。
もくじ
結論:宿をとりましょう
単刀直入に宿をとることを強く、強く推奨します!
宿泊方法には「宿を取るか」「テント泊をするか」の2つの選択肢がありますが、初めてのフジロックで右も左も分からない状態でのテント泊はハードルが高すぎます。
具体的には、テント泊では以下の3つの困難が待ち受けています。
①雨
フジロックでは必ずと言っていいほど雨が降り、対策は必須。その様な環境の中でテント泊をするのはかなりしんどいです。
ワンタッチのような格安のテントでフジロックに行こうとしているなら、絶対にやめておいたほうがいいです。雨風に吹き飛ばされて無残な姿になったテントを毎年のように見てきました。
私自身も初めて行ったフジロックでテントに浸水が起き、朝起きたら髪の毛がびっしょりなんてことも経験しています。
もちろんそれなりのテントを買って、平地に場所を取り、設営を行えばそんなことにはならないです。
しかし、機材をそろえたり、テントの張り方をシミュレーションをしたりするのはなかなか労力がかかります。
装備に関してはテントなどにお金をかけるよりも、会場で使う靴や雨具、リュックなどを重視したほうがおすすめです。
もしフジロックに1回行ってみて、肌が合わなかったとしても、これらは日常生活でも使用できます。
②体力が回復できない
布団で寝るのと寝袋で寝るのでは寝心地が天と地ほど違います。フジロックではじめてふかふかの布団で寝られた時の感動は今でも忘れられません。
フジロックでは朝までライブをやっていて、それらの音が漏れ聴こえてくるのに加え、周りは他の宿泊者のテントもあって、話し声などの騒音も大きいです。耳栓は必須
さらにフジロックの会場は寒暖差が激しく、夜は平均10℃前後まで冷え込みます。それに対して天候にもよりますが、昼間は日本の真夏の気温と同程度、平均30℃くらいまで上がることも。
つまり、朝になるとテントの中は蒸し風呂状態になってとても寝られたものではありません。日が出てきたら強制起床。テント泊ではぐっすり寝られることはまずありません。
③風呂難民になる
風呂に入れるか、入れないかで体力の回復度合いに大きな差が出ます。
湯船に使って明日のライブに向けて足のマッサージをするのが、私のフジロックの過ごし方の定番です。ただ、テント宿泊者は風呂に入るためにも体力を使います。
テント宿泊者が使える風呂は会場内に用意されていますが、気が遠くなるほど並ばなければなりません。
ヘッドライナー終了直後と朝は長蛇の列で、とてもじゃないが並ぶ気が起きないような状態。会場外に一般の入浴施設もありますが、歩いて30分はかかるし、ピーク時はやっぱり混んでいます
ちなみにシャワーもありますが、こちらは本当に汗や汚れを洗い流すためだけのための簡易的なもの。そしてこっちも結構並びます。
宿を取ることができればその宿の浴場が使えるので、比較的スムーズに入浴が可能です。
そして風呂に入ったあとは布団へ直行できます。これは何よりも代えがたいメリットです。
宿をとることのデメリット
初めてフジロックに行く人には宿をとることおすすめするのは変わらない真理ですが、残念ながらデメリットも存在します
①会場近くに宿を取るのが難しい
オフィシャルツアーで申し込む場合、より会場に近い宿から抽選での申し込みが始まります。
一番近い宿はアーティストも宿泊する苗場プリンスホテルですが、こちらの抽選はまず当たりません。
次に会場徒歩圏内の宿の抽選が始まりますが、こちらもなかなか難しい。
現実的なところで、田代・みつまたエリアという会場からシャトルバスで30分程度のエリアの宿となります。その年にもよりますが、二次募集まで宿は受け付けていることが多いので、多少遠くても宿は確保できるでしょう
徒歩圏の次に会場に近い田代・みつまたエリアですが、ここで宿泊する場合の注意点としてはシャトルバスの運行時間が決まっていること。フジロックは朝までライブをやっていますが、時間を気にせず楽しむことができないのが最大の難点です
終バスに乗る場合はこの時間帯に人が殺到するため、1時間は並ぶと覚悟しましょう。その後、風呂に入ったりなんかして、結局寝るのは深夜3時くらいになると思います。
オフィシャルツアーの他に自分で宿を探すという方法もありますが、電話でしらみつぶしに連絡する労力が必要です。
②お金がかかる
オフィシャルツアーの場合は宿泊料金は宿泊エリアによって違いますが、民宿の場合は一泊あたり6,000〜7,000円前後。ちなみに苗場プリンスホテルはその倍くらいの値段です。
対してキャンプサイト券は開催期間を通して3,000円と圧倒的な差が出ます。別途テントの準備が必要ですが、一度買ってしまえば翌年も使用可能。
余談ですが、ツアーバスの利用者限定で設営まで含めたテントのレンタルプランもあります。自前のテントを持っていないけど、テント泊に挑戦してみたいという人にはおすすめのプランです
③オフィシャルツアーは1人からの申し込みができない
私にも気の知れた仲間とフジロックに参加していた時代がありました。しかし時は流れ、友人たちは仕事や家庭を持ち、ここ数年はソロでの参加がお決まりになっています…。私にも仕事や家庭はありますが、いろいろ調整してなんとかやってます(^_^;)
そんなぼっちの参加者は宿を取るのにさらに苦労します。オフィシャルツアーの申し込みはどの宿も2名からになっており、これがきっかけは私は仕方なくテント泊をはじめました。
実は休憩プランという大部屋を共同利用するプランも一応用意されています。こちらは1人からでも申し込むことができます。
ただ、寝具は無いしプライバシーも無い。コストがかかるわりには環境は良くないなということで、私の場合はテント泊です。
なお、初めてフジロックでは仲間がいれば何かと助け合うことができるので、可能な限り友人やパートナーと一緒に参加するのがおすすめ。
テント泊はフジロックを一度でも経験してから
今回は初めてフジロックに参加する人に絞って宿泊方法をお伝えしましたが、2年目以降はテント泊に挑戦することを強くおすすめしたい。テント泊は困難も多いですが、フジロックの醍醐味を最大限に体感できます。
そのためにも、初めての人はまずは宿をとって無理なくフジロックを楽しみ、次回以降に様々な参加方法を試して欲しいと思います。