Air Pods Pro 2年長期使用レビュー：Appleユーザーなら買わなきゃ損

Apple信者のザビ（@zabi_log  z.a.bi）です。

世にAir Pods Proのレビューは出尽くしたとは思いますが、長期で使用したからこそ伝えられることもあると思い、ここに書き記してみることにしました。

2年間ほぼ毎日使って行き着いた結論は、iPhone使っているなら買い、さらに他のApple製品を使っているなら逆に買わなきゃ損です。

Air Pods Proの購入を迷われているAppleユーザーの方がいたら、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

■良いところ

■イマイチなところ

エクステリア

まずは外観のチェックから。ケースの手触りはプラスチックっぽい感じでそこまで高級感はありませんが、アップルらしいシンプルでミニマムなデザイン。好感が持てます。

裸で持ち歩くのもアリだとは思いますが、私は落とした時が不安なので普段はSpigenの耐衝撃ケースをつけています。

続いてイヤホン本体。無印Air Podsは世間で「耳からうどん」なんて言われていましたが、Air Pods Proはドライヤーに進化しました。個人的には敬意を評して「ネオうどん型」と思ってます。

見た目は好みなので「気に入るか」「気に入らないか」の二択ですが、個人的には外観に抵抗はありません。というか慣れました。

この「慣れ」は私だけでなく、今や世界中の人たちに言えるのでは無いでしょうか。「うどん」でも「ドライヤー」でも、ひと目見ただけで「Air Pods」だと認識させてしまうところにAppleのすごさを感じます。

そういう意味で、誰もがこのデザインに慣れているので、違和感を感じさせることは無いでしょう。

付属品

箱の中身を全部取り出すとこんな感じ。説明書のほかに付属品として、USBーC・ライトニングのケーブルと、S／M／Lサイズそれぞれのイヤーピースがついています。初期にイヤホン本体に装着されているイヤーピースはMサイズです。

ケーブルは「USB-C & ライトニング」で、ケース本体の端子はライトニングです。Apple製品である以上、ライトニング端子からは逃れられませんが、ワイヤレス充電に対応しているので不便さを感じたことはありません。

嬉しいのが3種類の大きさのイヤーピースが付属していること。Appleは無印Air Podsは誰の耳にでも合うと言っておりますが、実際にはサイズが合わないという人が結構います。イヤーピースで調整することでその辺はかなり解消されたでのでは無いかと思います。

イヤピースの付け替えですが、かなり強めに引っ張らないと外れません。ホント破れるんじゃ無いかってくらいと外れませんが、そのおかげで普段使ってる時には逆に安心感があります。

音質

とくに悪いところはなく、至って普通の良い音。ただ、発売からおよそ2年が経ち、Air Pods Proの他にも音質の良いワイヤレスイヤホンは他にもたくさんあるのが現状です。

分類としてはいわゆる「かまぼこ型」。低音も良いですが、とくに中音域に力が入っていると感じます。

一方で、高音と音場が少し弱めで、クラシックならバイオリンやピアノの伸び、バンド系ならハイハットの響きみたいなところに気持ち良さを求める人には、Air Pods Proは向かないと思います。

対して、ボーカル重視のポップス・バンド系を聴く人なら問題ないでしょう。動画視聴にもおすすめで、iPhoneやiPadでYouTubeなどを見ている時に遅延は全く感じません。

ロスレス音源と空間オーディオ

2021年6月より、Apple Musicがロスレス・ハイレゾに対応しました。

少しでも高音質で音楽を聴きたい私のようなオーディオマニアにとっては嬉しいアップデートでしたが、残念ながら無印も含めAir Pods はロスレス・ハイレゾに非対応です。

iPhoneでロスレス音源を聴くには有線イヤホンで接続せねばならず、さらにハイレゾ音源を聴くにはDAC・アンプも必要で、機動力がかなり落ちます。

理想はワイヤレスでロスレス・ハイレゾを聴ければ良かったのですが。。。今後に期待です。

Appleのことだから、技術的な課題はそのうち解決するのでは無いかと予想しています。すでにソニーはワイヤレスでのハイレゾ音源の再生に対応していますので、時間の問題ではないでしょうか？

また、Apple Musicはロスレス・ハイレゾに加え、空間オーディオにも対応しました。

こちらはロスレス・ハイレゾと違ってAir Podsで聴くことができます。逆にAir Pods以外のワイヤレスイヤホンは2021年8月現在、非対応です。

実際に聞いてみると、確かに「新しい音楽体験」と表現するにふさわしいものでした。音の広がりが段違いで、あらゆるところから音が聞こえてきます。

ただ、これも音楽ジャンルとの相性によって必要性が変わってくるかなと思います。個人的には、ジャズなどのバンドサウンドとの相性はピカイチですが、EDM系にはそれほど必要ないかなって感じです^^;

ノイズキャンセル

最近ではAir Pods Proのノイズキャンセル性能を上回るワイヤレスイヤホンも他のメーカーから出てきています。

それでも普通に生活していく中でAir Pod Proを使う分には全く問題なく、快適に音楽を楽しむことができます。

Air Pods Proのノイズキャンセルを初めて体験した時は「まるで魔法のようだ」と感じました。

私は普段は電車通勤をしていますが、駅のホームや電車の中でノイズキャンセルをオンにした瞬間、一瞬で別の空間に移動するような感覚になります。

ノイズキャンセルをオンにした瞬間「ふわっと」別次元に移動する感覚をぜひあなたにも味わってほしいところ。

外音取り込み

ノイズキャンセル以上に太鼓判を押したいのが外音取り込み機能です。

外音取り込みに関しては、恐らくAir Pod Proが今のところ一番の性能を誇っており、他メーカーを圧倒しています。

他のイヤホンだと、どうしてもノイズや機械的に取り込まれたような音を感じますが、Air Pod Proではそういったことは全く感じません。

ノイズキャンセルと外音取り込みの切り替えも非常にスムーズで、全く違和感を感じません。Air Pods Proを使っていると生活が拡張されているような感覚を覚えます。

装着感

無印Air Podsは耳の入り口部分に引っ掛けて装着するインナーイヤー型。耳の形の相性によって大きく左右され、装着してもすぐにとれてしまう人も…

Air Pods Proではイヤーピースを耳栓のように押し込むカナル型に変更され、大体の人の耳にハマるようになりました。もしも大きさが合わない場合もイヤーピースのサイズを変更できるので安心です。

装着も非常に簡単。イヤホンによってはイヤーピースをつぶしたり、装着した後にイヤホンの向きを微調整したりする必要がありますが、Air Pods Proの場合はテキトーに耳に押し込めばOKです。

さらに、私の場合は３〜４時間くらい装着しっぱなしでも耳が痛くなるようなことはなく、装着感は文句なしです。ただ、この辺はどうしても合う合わないがあるので、気になる人はApple Storeなどで実際に装着してみることをおすすめします。

使用感

Apple製品との親和性は神

私は右手にiPhone、左手にApple Watch、エンタメにiPad、仕事にMacbookを愛用する敬虔なApple信者でありますが、Air Pods Proはこれらのデバイスに秒速で接続します。

面倒なペアリング作業は一切無し。これに慣れてしまったら他のイヤホンでのペアリング作業がめんどくさく感じるようになってしまい、正直ちょっと困ってます^^;

感圧センサーは操作しやすい

操作は感圧センサー式で、イヤホンの先の部分をつまむことで操作します。

最近のワイヤレスイヤホンはタッチセンサー式が多いのですが、私個人は感圧センサー式が好みです。触覚的なフィードバックはありませんが、一回押すとカチッと鳴るので操作感をしっかりと感じることができます。

ただ、発売当初から約２年間、毎日のように使っていますが少々へたってきたかなと感じることも。私が力を入れすぎるのがあまり良くないのか、つまんでいる時にたまにノイズを感じるんですよね…

経年劣化は避けられないものではありますが、2年も毎日使うとこんなこともあります。

ワイヤレス充電

Air Pods Proに限らず、ワイヤレスイヤホンにはワイヤレス充電は必須機能かも。この機能があるおかげで私は今までAir Pods Proの残り充電機能を気にしたことがありません。

帰ったら定位置に置いておくだけで次の日に満充電になっており、またAir Pods Proを外に持ち出すの繰り返し。慣れてしまうとこの恩恵は感じにくいですが、有線充電式のイヤホンを使うとこの良さを実感できます。

バッテリーの持ち具合

バッテリーに関して唯一の不満は連続再生時間が短いこと。4.5時間ですが、飛行機や新幹線なんかの長距離移動だとちょっと足りなくなることも…

ただ、急速充電にも対応しており、ケースに15分入れると３時間の再生が可能となります。ケースで定期的に充電すれば24時間以上の再生が可能です。

こんな人におすすめ！

Appleの回し者みたいになっておりますが、Appleのエコシステムに一度でも入ってしまったら抜け出すのは相当難しいです。

ぶっちゃけAir Pods Proより音質の良くてノイズキャンセルが強力なイヤホンはいろいろあります。実際に良い音で音楽を聴きたい時は他のイヤホンを使うこともあります。

ですが、Air Pods Proの便利さに慣れてしまうと他に音質の良いイヤホンがあっても手放すことができません。さっとイヤホンで音楽やユーチューブを聴きたい時にはAir Pods Proに手が伸びます。Appleデバイスを複数持つ人であれば買って損は無いでしょう。

ここまでご覧いただきありがとうございました。ザビ（ @zabi_log  z.a.bi ）でした。