ランタンはキャンプに必須のアイテムで、単に明るさを保つだけではなく、サイトの雰囲気を演出する側面もあわせ持ちます。
今回ご紹介するフュアーハンド ベイビースペシャル276は、とくにカッコよさや雰囲気を高める面で役立つオイルランタンです。
この記事では、フュアーハンド ベイビースペシャル276 の基本情報から使い方、実際に使ってみて分かったおすすめポイントと、逆にイマイチなところも含め、正直にレビューしています。
結論としてはめちゃくちゃいいランタンで、自信を持っておすすめできます。
ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
基本情報
高さ | 25.5cm |
幅 | 15.5cm |
重量 | 520g |
燃料タンク容量 | 340ml |
材料 | 亜鉛メッキ鋼(カラーモデル:追加の粉体塗装) |
燃焼時間 | 約 20時間 |
フュアーハンドランタンは1902年にドイツで誕生しました。
耐食性が高くとにかく頑丈。
シリンダーは耐熱ガラスで強風や雨など悪天候から炎を保護。
燃料は安全な灯油を使用するので安全で扱いやすく真冬でも使用可能。
ドイツ軍でも正式採用された質実剛健なランタンです。
現代では豊富なカラー展開も揃えております。
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使い方
まずは芯をカット
初めて使うときはまず芯をカットしましょう。
芯の先端を丸くすることで炎の形がきれいになります。
芯の取り出し方は、ランタンの頭のリングを持ち上げ、ホヤのロックを外します。
土台は燃料タンクをおさえながら時計回りにすると外せます。初めての外す時はけっこう固いので注意しましょう。
芯の上下レバーを回すと芯の出る長さを調整できます。
切りやすい長さまで調整したら芯の先端を丸くするようにカットしましょう。着火してしまうのでだいたい丸くなってればOKです。
ちなみに芯を交換するときはレバーを回し続けるとそのまま取り外せます。
芯をセットできたら逆の手順で本体を元に戻しましょう。
燃料を補給
燃料は灯油や各種ランタンオイルが使用可能。
私はバーゴのオイルボトルに移し替えて持ち運んでいます。
ノズルが漏斗の代わりになり、燃料を簡単に注ぐことができるのでおすすめです。
燃料の入れ方は、まずキャップを反時計周り回して取り外します。
次に燃料オイルを注入します。持ち運びの時に燃料は入れたままにできないため、満タンにせず使用するぶんだけにしましょう。
体感ですが100mlで5〜6時間以上は保ち、キャンプで一晩過ごすならこれくらいかと思います。
燃料を入れたら15分以上待ちましょう。芯に燃料がしっかり浸透するまで辛抱です。
着火
ホヤの上下レバーをタンク方向に押し下げるとホヤがせり上がり、芯が露出します。芯が見えなければ芯の上下レバー回して調整しましょう。
最後に隙間からマッチやライターを入れて着火します。着火後はホヤを元に戻し、芯の上下で炎の大きさを調整してください。
燃焼中はホヤから上が熱くなります。電気式のライトと違い火そのものを取り扱うので、密閉されたテントで使用せず、燃えやすい物を近くに置かないなど、基本的な注意を怠らないようにしましょう。
火の消し方
火を消したい時はホヤを持ち上げ、ろうそくを消すのと同じように息を吹きかけましょう。
メンテナンス方法
ホヤがススで黒く汚れてきたら掃除をしましょう。
ホヤのロックを外して横倒しにた時に取り外しがが可能です。
芯の長さが短くなってきた場合は交換を行いましょう。
芯はフュアーハンド純正のものもありますが、コスパが悪いです。
アマゾンで同じように使える芯が売っているので、こちらを使用するのがおすすめです。幅は1.3cmのものにしましょう。
4つのおすすめポイント
見た目がバツグンにカッコいい
キャンプギアに限らず、物を買う時に大事なことは合理性だと私は思います。
しかし、ある時一瞬でそれを凌駕してしまう要素があります。それは見た目です。
誰だってダサいのは嫌だし、オシャレでカッコいい物が欲しい。
そもそも見た目が良くなければ心は動かない。
フュアーハンドに心を動かされたなら、それは買う理由が成立した証です。
後ほど語りますが、世の中には機能性に優れたランタンはいくらでもあります。
しかし、フュアーハンドのかっこよさは唯一無二です。
自然で安定した明るさ
フュアーハンドは灯りはキャンドルよりひと回り大きいくらいです。
ホヤを通して映る灯火は見ているだけで癒される自然で安定した明るさで、キャンプサイトの雰囲気もバツグンに良くなります。
明るさの秘密は両サイドのパイプで、送り込まれた空気が燃焼中の芯まわりに吹き込まれ、安定した平たい炎が作り出されます。
約20時間点灯で燃焼効率にも優れる
ヒュアーハンドランタンは燃焼効率が非常に良く、とても長持ち。
連続点灯時間は最大約20時間で、一泊のキャンプなら余裕で保ちます。
扱いやすくオイルランタン初心者におすすめ
点灯は燃料を入れて火をつけるだけというシンプルな手順なので、オイルランタン初心者にも扱いやすく、メンテナンスもガソリンランタンと比較すると非常にラク。
燃料は灯油を使用しますが、ガソリンスタンドで簡単に入手できます。そして安い。
冬キャンプに灯油ストーブを持っていくとき、燃料を統一できるのもポイントです。
ちなみに私の場合、燃料は灯油ではなくパラフィンオイルを使用しています。
灯油よりも割高にはなりますが、燃焼中にススがほどんどでないのでメンテナンスの手間が少なくなります。
さらに、引火点が95℃以上で揮発性も低いのでより安全に使用・保管が可能。
火を扱う以上、安全には最大限の配慮が必要ですし、メンテナンスも楽になるので、とくに初心者の方へパラフィンオイルはおすすめしたいです。
虫よけの天然ハーブを配合したパラフィンオイルもあり、夏場は虫除け対策の効果も発揮します。
イマイチなところ
持ち運びの時にかさばる
フュアーハンドは持ち運びには少し不便です。
構造上、仕方ないことですが、両サイドにパイプがあるので収納時にデッドスペースが発生してしまい、荷物がかさばってしまいます。
ホヤもガラスのため、割れてしまうのが心配でバックパックにそのまま入れるのもためらわれます。
そのため、私の場合はカラビナを使ってザックの外側に取り付けて持ち運んでいます。
ぶつけて壊してしまう恐れがありますが、少なくとも視覚的に確認ができるので私はこちらのほうが安心感があります。見た目もカッコよくななりますし(^^)
その他の方法として、重量は増してしまいますが、ランタケースに収納して持ち運ぶのも良いでしょう。
燃料を入れっぱなしにできない
フュアーハンドは芯を出す部分が開いているため、燃料を入れたまま逆さにすると漏れてきてしまいます。
そのため、使用後は燃料を戻さなければならないのが面倒です。
明るさはほどほど
フュアーハンドの灯りはメインランタンにするには厳しく、雰囲気を楽しむのにちょうど良い感じです。
メインランタンは別に用意し、サブランタンとしてフュアーハンドを使用するのがおすすめです。
不便を楽しむランタンである
世の中にはもっと手軽に扱えるランタンはたくさんあります。
LEDなら充電してスイッチを押せば簡単に点灯しますが、フュアーハンドはそうはいきません。
着火にはマッチやライターが必要だし、メンテナンスも必要です。
しかし、不便を楽しむのもキャンプの醍醐味のひとつです。ちょっとした手間をかけて灯りを点けると、なんともいえない達成感が湧き上がってきます。
この感覚は実際にやってみないと掴みづらいので、ぜひ体験してもらいたいところ。
手間がかかるといっても、ちょっとステップが増えるだけ。
フュアーハンドは取り扱いやすく、価格も控えめなので、オイルランタンの入門としてもおすすめです。ぜひ試してみてください。
フュアーハンド ベイビースペシャル276はこんな人におすすめ
- キャンプサイトの雰囲気をカッコよく演出したい
- フュアーハンドの見た目が気に入った
- はじめてのオイルランタンとして
- 不便も含めてキャンプを楽しみたい
ここまでご覧いただきありがとうございました。ザビ(@zabi_log)でした。