オーディオ大好きのザビ(@zabi_log z.a.bi)です。
私の好きなオーディオメーカーであるBOSEとSONY。どちらもノイズキャンセルヘッドホンに関して優れた技術を持っています。
どちらを買うか迷いに迷いましたが、結果、どちらも買ってしまいました(^^;)
ただ、両方使うというような器用なことは私にはできず、金銭的にも余裕があるわけではないので、実際に使ってみて手元に残すヘッドホンを選ぶことにしました。
評価については、音質、ノイズキャンセル、エクステリア、装着感、操作性能、コストパフォーマンスの6つの項目を5点満点で採点しています。
それぞれ一長一短があり、人によってどちらのヘッドホンが合うかも違うと思いますので、購入を悩んでいる方にとって参考となれば嬉しいです。
■BOSE NC700はこんな人におすすめ
- ノイズキャンセルにこだわりたい
- テレワークでのリモート会議にも活用する
- 未来的なデザインが好み
- 長時間のリスニングに使用する
- シンプルな操作性を好む
■ SONY WH-1000XM4はこんな人におすすめ
- 音質にこだわりたい(そしてソニーの音が好き)
- ワイヤレスでもハイレゾ音源を聴きたい
- どんな服装にも合わせやすいデザインが好み
- 操作性にもこだわりたい(スマート機能も使ってみたい)
- 価格に見合った高級ヘッドホンが欲しい
もくじ
音質
NC700の評価は3.5点
WH-1000XM4の評価は4.5点
ソニーらしい音を引き出したWH1000XM4
音に関してはWH-1000XM4に軍配が上がります。
“ソニーらしい丁寧な低音をベースにしたクリアで良質な音”で、私のようにソニーの音が好きという方はこのヘッドホンに満足できるでしょう。
人によってはもう少し味付けがあった方が良いと感じるかもしれませんが、アプリでエコライザーがかけられるので、好みの音質に変えることができます。
加えて、WH-1000XM4は「LDAC」というコーデックに対応しており、ハイレゾ音源をワイヤレスで聴くこもできます。ソニーは早くからハイレゾ音源の対応に取り組んできており、ハイレゾに関しては大きな優位性を持っています。
コーデックとは、Bluetooth通信において音声を圧縮する方式の名前のことで、主に遅延と音質に関係します。
LDACはソニーが開発したコーデックで、SBCの最大約3倍の情報量を伝送します。LDACに対応した機器間では、ハイレゾ音源をはじめ、従来の音源もワイヤレスでも高音質に再生することができます。
一方で、NC700の音も確かに悪くないのですが、”感動する音質ではない”というのが正直な感想。
ソニーのように”らしさ”があったら評価が変わったかもしれませんが、あまりBOSEらしさも感じないし、丸く丸く収めてきた印象です。
WH-1000XM4のようにエコライザー機能もついていないので、良い意味でも悪い意味でもNC700の音をダイレクトに受け取ることになります。
ノイズキャンセル
NC700の評価は5点
WH-1000XM4の評価は4.5点
BOSEの職人芸のようなノイズキャンセルが光る
ノイズキャンセルについてはどちらも悪くないですが、わずかにNC700の方が勝ると感じました。
NC700はノイズキャンセルの効き具合を自由に調節でき、ヘッドホンのボタンひとつで記録したノイズキャンセルに切り替えることができます。
ノイズキャンセル自体も独特の圧迫感といったものは一切なく、とても自然です。それでいて外部の音はシャットアウトでき、飛行機や新幹線のような状況でも快適に過ごすことができます。
さらに、NC700のノイズキャンセルは通話相手にも音声がクリアに伝わるように設計されており、雑踏の中でも快適に通話ができます。マイクも優れているのでテレワークでのリモート会議にも重宝しました。
WH-1000XM4のノイズキャンセルも十分すぎるくらい良いですが、こちらはよりマイルドなノイズキャンセルになっています。どちらかというと、”音の良さをより引き立てるためのノイズキャンセル”と感じます。
飛行機や新幹線の中なら十分力を発揮しますが、より激しい騒音には向かなそうです(そのような状況はめったにないでしょうけども…)。
ノイズキャンセルの調整についても、こちらは外音取り込みの効き具合を調整する仕様になっており、NC700とはそもそもの思想に違いがあります。
ノイズキャンセルそのものに重点を置くならNC700、音質の向上を目的とするならWH-1000XM4がおすすめです。
エクステリア
NC700の評価は4点
WH-1000XM4の評価は5点
未来的かシンプルか
エクステリアについては正直好みだと思いますが、どのような服装にも合わせやすいのはWH-1000XM4かと思います。
WH-1000XM4は地味な見た目ですが、”シンプルイズベスト”でかえって攻めないデザインとなっており、高級感が引き立てられています。イヤーカップの上部にSONYのロゴがチラリと見えるのが良い感じです。
一方で、NC700もすっきりした見た目ですが、こちらの方がより“未来的なデザイン”と感じます。全体のフォルムが曲線的になっているのが特徴です。
どちらも遜色ないですが、私の好みとしてはWH-1000XM4を推させていただきます。
装着感
NC700の評価は5点
WH1000XM4の評価は4点
”むにゅっと感”か”ふわっと感”か
装着感に関して、これも好みですが私はNC700派です。
NC700のイヤーパッドの部分はプロテインレザーという合成皮革が使用されており、「むにゅっ」とした感触で、クッション性も高いです。
私は普段からメガネをかけていますが、2〜3時間つけっぱなしで作業していても耳は全然痛くならなりません。海外出張で13時間のフライトに使用する機会もありましたが、快適に過ごすことができました。
一方で、WH-1000XM4のイヤーパッドの部分は柔らかな低反撥ウレタン素材が採用されていますが、ウレタンというより革製の高級ソファのような質感で、”ふわっと”優しく包み込むような感触です。 NC700よりも一段柔らかく感じます。
ただ、WH-1000XM4については、2〜3時間の長時間のリスニングでごくたまに耳が少し痛くなることがあります。私は普段メガネをつけているのですが、メガネの接触部分が長時間つけていると違和感が出てくる感じです。
メガネが原因なのか、相性の問題なのか定かではありませんが、つけ心地が手放しに最高と言えないのがもどかしいところ。
こればかりは相性や好みにもよりますが、私の好みとしてはNC700を推させていただきます。
操作性能
NC700の評価は4点
WH-1000XM4の評価は4.5点
シンプルなNC700、世話焼きなWH-1000XM4
操作性能に関してはそれぞれ一長一短です。
NC700は”やれることは少ないがシンプル”、WH-1000XM4は”やれることは多いがわずらわしい”といった感じ。
どちらもアプリで設定がいじれますが、NC700で出来ることはノイズキャンセルの調整ぐらい。
エコライザーくらいはつけて欲しかったですが、実際に使っているとやれることはこれくらいで十分です。
一方で、WH-1000XM4に関しては機能はモリモリです。
例えば、「スピーク・トゥ・チャット」という機能では、装着者の声を自動で検知して再生を止めて外音取り込みモードに自動的に移行してくれます。
他にもリスニング環境を自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」という機能があり、装着者の動きを自動で感知して、ノイズキャンセルや外音取り込みのオン/オフを自動でやってくれます。
これらの機能は確かに便利ですが完璧ではなく、たまに迷ったりばたばた切り替わったりすることがあるので、人によってわずらわしいと感じると思います。
ただ、WH-1000XM4のこうしたスマート機能は切ることもできるので、選択肢の幅広さという意味では、WH-1000XM4が勝ります。
コストパフォーマンス
NC700の評価は3点
WH-1000XM4の評価は4.5点
コスパはWH1000X-M4が圧勝
これはWH-1000XM4の圧勝です。
WH-1000XM4も簡単に購入できる金額ではありませんが、価格に見合った価値がある感じます。
NC700もモノ自体の質は高いのですが、WH-1000XM4と価格を比べると二の足を踏んでしまいます。
同価格帯であれば好みのものを買えば良いと言えますが、2021年4月現在、WH-1000XM4と1万円ほどの差があり、この差はかなり大きいです。
評価結果
というけで、30点満点での総合結果はこのようになりました。
BOSE NC700 24.5点
SONY WH-1000XM4 27点
WH-1000XM4の勝利です。加えて、私にとってオーディオの評価は音質が一番で、その点に関してはWH-1000XM4にどうしても軍配が上がります。
というわけで、現在はNC700を手放し、WH-1000XM4をメインヘッドホンとして使っています。
ご注意いただきたいのは、これはあくまで私にとっての評価です。NC700も決して悪いヘッドホンではなく、品質に関しては間違いなく優れております。用途が長時間利用やテレワークのような場合はNC700の方がおすすめです。
それぞれの評価項目を参考に、自分にとって何を重視すべきかを考え、どちらのヘッドホンを購入すべきか検討いただければと思います。
その過程で、この記事が参考になったならとても嬉しいです。
なお、それぞれの詳細レビューについては以下の記事をご参考ください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。ザビ(@zabi_log z.a.bi)でした。