キャンプの夜に欠かせないアイテムの「ランタン」。多くのメーカーからさまざま展開されていて、どれを選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。
この記事では、キャンプ初心者に向け、無数にあるランタンの中からおすすめのランタンを5つに厳選して紹介します。
どのランタンも実際に使用してみて使い心地が良かったおすすめのランタンです。
さらに、ランタンの種類と設置場所や用途に応じた役割も解説しますので、ランタン選びの参考にしてみてください。
もくじ
ランタンの種類
ランタンは使用する燃料の違いで大きく3種類に分類されます。
- LEDランタン
- ガスランタン
- オイルランタン
明るさを保つという目的は一緒でも用途や使い勝手、コストパフォーマンスの面で差があります。
それぞれのランタンの特徴を解説していきましょう。
LEDランタン
LEDライトで点灯するランタンで、電池式のものと充電式のものがあります。
メリット
LEDランタンのメリットは使い勝手の良さとコストパフォーマンスです。
火を扱うことなく電気で動くので火事の心配がなく、点灯もスイッチひとつで簡単にできます。
3種類のランタンの中で唯一テント内で使用ができるのもポイントです。
ガスやオイルなどの燃焼系のランタンは密閉空間で使用すると一酸化炭素中毒の恐れがありますので注意しましょう。
燃料についても、充電式のものを買えば電池を買う必要もなく、財布にも優しいです。
ランタンそのものの価格もガスやオイルランタンと比べて安い傾向にあります。
デメリット
燃焼系のランタンに比べて光量が少なく、物によってはパワー不足となってしまいます。
メインランタンとして使用を考えるのであれば、少なくとも1000ルーメン以上のスペックは欲しいところ。
加えて、炎を光源とするランタンに比べると風情に欠けます。
最近では雰囲気の演出を意識しておしゃれな形のLEDランタンも多くありますが、燃焼系ランタンの炎の輝きにはかないません。
LEDランタンの特徴まとめ
はじめてランタンを買うならLEDランタンをおすすめします。
使用上の欠点が少なく、扱いが楽なのでまずはここから始めてみましょう。
メリット
- 使い勝手がいい
- 燃焼系のランタンと違って安全に使用が可能
- テント内で使用ができる
- コスパがいい
デメリット
- 物によって光量がパワー不足
- 風情に欠ける
ガスランタン
ガスを燃料として使うランタンで、マントルという布を燃やして点灯します。
メリット
ガスランタンのメリットは光量と燃料の扱いやすさです。
燃焼による明るさはLEDライトの明るさと一線を画し、サイト全体を明るく照らすメインランタンとしても機能します。
燃料となるガスは手に入りやすく、保管も手軽です。
ガスには価格が安い家庭用のCB缶(カセットガスボンベ)とアウトドア用にコンパクトに設計されたOD缶の2種類があります。
コストと携行性のどちらを重視するか見定め、どちらのガス缶に対応したランタンが良いか検討しましょう。
できるだけコストを抑えてOD缶を使いたい場合は、自己責任とはなりますが、専用のアダプターでCB缶からOD缶にガスを移し替えることでコストを抑えることもできます。
デメリット
ガスランタンのデメリットは燃焼時間の短さと寒冷地に弱いことです。
ガス缶の大きさやランタン自体の性能によりますが、連続燃焼時間は一般的に5時間程度で、1回の使用限度は1泊程度です。
予備のガス缶を持ち運ぶとそのぶん荷物がかさばるので、軽量・コンパクトを目指すキャンパーには悩ましい課題です。
また、ガスは寒冷地に弱く、ガスが冷やされると光量が弱くなってしまい、場合によっては点灯しないこともあります。
寒冷地用のガスを使用したり、カバーを巻いて温度の低下を和らげるといった対策もありますが、冬キャンプにあまり向きません。
ガスランタンの特徴まとめ
ガスランタンは予備の燃料まで持ち運ぶと荷物が多くなってしまい、冬キャンプにも向きませんが、LEDよりもより明るい光源を確保できます。
取り扱いも燃焼系のランタンの中では楽なので、3シーズンでの使用でLEDランタンからのステップアップにおすすめです。
メリット
- 光量が大きい
- 燃料が扱いやすい
- 工夫次第で燃料コストを抑えられる
デメリット
- 燃焼時間が短い
- 寒冷地での使用に向かない
- テント内で使用できない
オイルランタン
オイルランタンはガソリンまたは灯油を燃料として使うランタンで、ガスランタンと同じくマントルという布を燃やして点灯します。
メリット
オイルランタンのメリットは、ガスランタンよりもさらに光量が大きく、連続燃焼時間も永く、さらに寒冷地にも強いことです。
燃料タンクとランタン自体の性能にもよりますが、一般的に10時間程度は連続して使用ができます。
寒さにも強く、冬キャンプでも燃焼系のランタンを使いたいならオイルランタンがおすすめです。
デメリット
オイルランタンのデメリットは取り扱いの難しいことと本体価格が高いことです。
使用する際にポンピングという作業があり、空気を燃料タンクに送り込んで安定した燃焼を促します。
ポンピングはある程度固くなるまでが目安ですが、ランタンの種類によって100回以上必要な場合もあります。また、永く使うためにはメンテナンスも必要になってきます。
燃料となる灯油やガソリンも、引火点が低く気化もしやすいので、保管や取り扱いには注意が必要です。
オイルランタンの特徴まとめ
オイルランタンは取り扱いが難しく、キャンプ上級者向けですが、3種類のランタンのなかでは最も高い性能があります。
点灯時の手間やメンテナンスも含めて不便を楽しめる人、キャンプの魅力にはまった人におすすめです。
メリット
- 光量が最も大きい
- 燃焼時間が長い
- 寒冷地でも安定して使用可能
デメリット
- 点灯時のポンピングやメンテナンスなどの手間がかかる
- 燃料となる灯油やガソリンは取り扱いと保管に注意が必要
- テント内で使用できない
設置場所や用途に応じた2つのランタンの役割
ランタンは設置場所や用途に応じて大きく2つの役割に分かれます。
快適なキャンプを過ごすなら、それぞれの役割に応じたランタンを複数持っていくのがおすすめです。
サイト全体を明るく照らすメインランタン
メインランタンはサイト全体を明るく照らすためのランタンで、とにかく光量が大きいものが良いです。
目安としては、最低でも1,000ルーメンは欲しいところ。
ルーメンとは明るさを示す単位の1つです。
ルーメンは「光束(こうそく)」とも言い、光源から放たれる光の量を表します。
基本的に日が沈んだあとは点けっぱなしにするので、点灯時間も長いものが望ましいです。
注意点として、夏場は虫が寄ってきてしまうので、キャンプサイト端に設置するといった工夫が必要です。
メインランタンをカバーするサブランタン
サブランタンは調理や食事の際に手元を明るく照らしたり、テント内での灯りといった役割のランタンです。
メインランタンの灯りをカバーするためのランタンで、サイトの雰囲気の演出にも役立ちます。
主な設置場所はテーブルの上やテント内です。
そこまで明るさを重視しなくても良いので、デザイン・見た目を重視して選んでOKです。
キャンプ初心者におすすめのランタン5選
ここからはキャンプ初心者の方におすすめのランタンを具体的にご紹介します。
初心者向けということで、コスパを重視しており、どのランタンも手が出しやすい価格なのでぜひ参考にしてみてください。
WAQ(ワック) LEDランタン
光量、扱いやすさ、コストパフォマンス。3つのポイントが全ておさえられたのがWAQのLEDランタンです。
明るさは最大1,000ルーメンで、メインランタンとして十分なスペック。充電式で光量や調光も可能。そして軽量・コンパクト。
これだけスペックが高くて1万円を切るのはかなりコスパが良いです。
https://zabi-log.com/2021/01/23/%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%ef%bc%9awaq%ef%bc%88%e3%83%af%e3%83%83%e3%82%af%ef%bc%89%e3%81%aeled%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%81%af%e3%82%b3%e3%82%b9%e3%83%91%e6%9c%80%e5%bc%b7/
Beszing LEDランタン
もう少し価格をおさえたいという方にはBeszing LEDランタンがおすすめです。
中華メーカーの製品ですが、アマゾンでの評価が高く、値段のわりに機能はかなり充実しています。
私もキャンプを始めたての頃に買ったランタンですが、あまりにも使い勝手が良いので今でも重宝しています。
ソロキャンプならメインランタンとして利用可能で、グループキャンプのサブランタンとしてもおすすめです。
https://zabi-log.com/2021/01/30/%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%ef%bc%9abeszing%e3%81%aeled%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%b3-%e3%82%b3%e3%82%b9%e3%83%91%e9%87%8d%e8%a6%96%e3%81%ae%e5%85%85%e9%9b%bb%e5%bc%8fled%e3%83%a9/
100均のUSBライト
もはやランタンと言って良いものか分かりませんが、究極のコスパを求めるなら100均のUSBライトが最強です。
電源が別にモバイルバッテリーが必要ですが、これも100均なら500円で入手できてしまいます。
単体でもけっこう明るいですが、あまりにも安いので複数使いで光量を補ったりすることもできます。
実用性だけなら申し分ないので、とにかく安くすませたいという人におすすめです。
https://zabi-log.com/2020/08/17/%e3%80%90%e3%83%80%e3%82%a4%e3%82%bd%e3%83%bc%e3%81%a7%e8%a6%8b%e3%81%a4%e3%81%91%e3%81%9f%ef%bc%81%e3%80%91%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e5%bd%b9%e3%81%ab%e7%ab%8b%e3%81%a4%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99/
スノーピーク リトルランプノクターン
スノーピークのリトルランプノクターンはキャンプサイトの雰囲気をバツグンに良くするテーブルランタンです。
燃料はガスを使いますが、マントルを燃やすのではなく、キャンドルのように小さな炎を灯すタイプです。
軽量&コンパクトで気軽に持ち出すことができ、取り扱い方も簡単。
そして安心と信頼のスノーピークブランド。
サブランタンとして1つ持っておいて損はないアイテムです。
https://zabi-log.com/2021/02/02/%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%ef%bc%9a%e3%82%b9%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%af%e3%81%ae%e3%83%aa%e3%83%88%e3%83%ab%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%8e%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%bc/
フュアーハンド ベイビースペシャル276
見た目がバツグンにカッコいいオイルランタン。
この見た目が気に入ったなら文句なしにおすすめできます。
燃料は灯油などを使いますが、マントルを燃やすのではなく、炎のゆらめきそのもので辺りを照らします。
光量はメインランタンの明るさには届きませんが、キャンプサイトの雰囲気は爆上げされます。
取り扱いもオイルランタンのなかでは楽な方なので、はじめてのオイルランタンとしてもおすすめです。
フュアーハンド ベイビースペシャル276
のレビューはこちら
https://zabi-log.com/2021/02/13/%e3%80%90%e3%83%95%e3%83%a5%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%89-%e3%83%99%e3%82%a4%e3%83%93%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab276-%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/
まとめ
今回は主に初心者の方に向けにコスパ重視のランタンをご紹介しました。
最初は高価なものには手が出しにくいと思うので参考にしていただけたら嬉しいです。
キャンプの夜にはランタンは必需品。お気に入りのランタンを見つけてキャンプを満喫しましょう。