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ザ・ストライプスのライブの感想@Shibuya O-EAST 2017/11/13

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ストライプスの話題を振ると友人からは「ホワイトストライプス?」という反応が返ってくるので声を大にして訂正したい今日この頃。いや、ホワイトストライプスも好きだけどね

そんなことをぼやきつつ、ザ・ストライプスの単独ライブに行ってまいりました!

2017年のフジロックでのライブも記憶に新しいところ。私自身はそこで彼らにすっかり魅了されてしまい、同日に行われたミューズのライブをパスしてこっちに参戦してきました!

ザ・ストライプス(The Strypes)について

The Strypes(ストライプス)は、2008年に結成されたアイルランド出身の4人組ロックバンド。2008年結成で、デビューは小学校のクリスマスコンサート。およそ10年のキャリアを持ちながら年齢は二十歳そこそこ。若くして長いキャリアを持つバンドです

ストライプスを聴くようになったのは妻が彼らのファンだったため。妻とはもう7年以上の付き合いでしたが、同じ軽音楽部なのに2人きりでライブに行ったことが無かった(主に音楽性の違いによる)ので、一念発起して一緒にライブに行くことに

今回のジャパンツアーでは福岡、広島、大阪、名古屋を回りましたが、私たちはツアー最終地の東京に参戦。チケットの売れ行きも上々で東京公演は満員御礼のソールドアウト

整理番号が後ろだったこともあり、会場に入ると一階席はすでにほぼ満員。今回は二階席から観ることに

意外(?)なことに観客の年齢層は割と高め。音楽性がストレートで陽気でありながらどこかブルージーなロックンロールということもあり、その辺が大人にウケている感じでしょうか。その他にも彼らの成長を見守りたい親心的なマインドでライブに足を運ぶをお姉様方や、会社帰りのロック好きなサラリーマンなどなど、客層は本当にバラエティ豊か

ストライプスを前にDYGLというサポートアクトが登場。今年のフジロックにも出てた日本のバンドです

30分ほどのライブでしたが、正直な感想はイマイチ(ファンの方、ごめんなさい)

緊張か機材のトラブルなのか、理由は定かではありませんが終始ギクシャクしたライブ運び。最後の2曲くらいでやっと調子を取り戻してきた感じで不完全燃焼のまま終わったように見えました

30分ほどのインターバルのあとにSEが流れ、お待ちかねのストライプスがステージに!

若くしてベテランバンドの風格が漂うライブステージ

まず目を引いたのが、メインボーカルのロスのステージ衣装。他のメンバーが黒系の服装なのに対し、いつものサングラス+全身を白で包みながらの登場

まずはニューアルバムの1曲目『Behind Closed Doors』でスタート。今日がジャパンツアー最終日ということもあってか、メンバーのテンションも高め。テンポも走ってましたがライブ感があってそれがイイ!

序盤からベースのピートがいつも通りのハイテンションで動く動く。個人的にはピートがこのバンドのキーマンであると感じています。非常にファンサービスが旺盛で、なんとかお客さんを楽しませようとする気持ちがひしひしと伝わってきます

ストライプスの特徴のひとつは鉄壁のリズム隊です。ドラムのエヴァンもなかなかの手練れで、今回もクールでキレのあるグルーヴを叩き出しておりました

ストライプスにはこのドラムとベースのコンビがいるからこそ、メインボーカルのロスと、ギターのジョシュが活きてきます。とくにギターは上手いんですが、ちょっとやり過ぎなところたまにあって(笑)そんな時は問答無用でリズム隊がギターを連れてくところが大好きです

バンドの顔役であるロスはハーモニカパートに入ると観客のボルテージを一気に持っていき、バンドで最年少ながらカリスマ性というか不思議な魅了性を持っています。はにかんだ感じのMCも女子受けが良いご様子。このバンドで唯一無二のフロントマンとしての風格を十二分に発揮

ギタリストはこうでなきゃっていうのを体現しているのがまさにジョシュで、技術は確かながらどんな時にもカッコつけることを忘れない、そんな演奏を今回も披露してくれました。ただ、魅せようとするあまり何となく鼻に付くところ(笑)もあり、好みは分かれるかもしれませんね。私個人はこれがあってこそのストライプス!だと思ってるんで、毎回楽しみにしております

さらにバンドの動き全体を見渡しても、それぞれどの様なパフォーマンスをするか全て身体で覚えている様子。観客を煽るためにどの様な動きをしても決して乱れることがない、ベテランバンドの様な演奏を披露しておりました

ライブの選曲はやはりニューアルバムからが中心。新譜の仕上がりは上々で、本当に作品を出す度に成長が感じられる面白いバンドです。今回はわりとポップな印象が強かったのですが、ライブではロックンロール仕様になっていて、ライブの顔での楽曲が聴けて嬉しい限り

定番の『Get Into It』での大合唱などもあり、本編は『Scumbac City』からのジャンプで盛り上がりながらの終了。その後、2回のアンコールでラストの『Blue Collar Jane』でジョシュがしっかりシャウトを一発決めて大団円を迎えました

ライブ終了後にはグッズを購入した人にサイン会を実施。ライブ終わりの疲れきったなか、この様な対応が出来るのは本当にファンを大事にしている証拠で、こういうところを好きになっていく人が多いのではないでしょうか

恐るべき子供達はスター街道を歩む

ストライプスはもう何度も日本に来ていますが、今回の規模で見られるライブも恐らく少なくなっていくでしょう

私は彼らは未来の音楽フェスのヘッドライナー候補であると私は考えています。すでにフジロックのサブステージのトリを務めあげており、それを担う実力も備えています

だからこそ今のこの時期にこの会場で見られるライブは本当に貴重で、改めて「来て良かった」と感じた次第です

メディアではかつて「恐るべき子供達」なんていうキャッチフレーズを触れて回っておりましたが、すっかり大人の顔を見せ、確実にスター街道を歩んでおります

彼らの今後を楽しみにしつつ、末永く応援して参りたいと思います

2019/5/12 追記

2018年11月にザ・ストライプスは解散を発表しました。ファンとしては残念でなりませんが、メンバーの音楽の旅路がこれからも続くことを切に願います。