キャンプギアの中でもとくにテントにはこだわりが深いザビ(@zabi_log z.a.bi)です。
テントはキャンプギアの中でも花形的な存在。
最近ではこだわりのデザインや機能を備えたテントが多く開発されていますが、その中でも大きな個性を持って登場したのが、サバティカルのギリアです。
私の場合はそのデザインに一目惚れでしたが、機能面においても、2種類のインナーが最初から付属しているなど、非常に汎用性が高いテントとなっています。
この記事では、そんなサバティカルのギリアについて、実際に使ってみて分かった感想をありのままにお伝えします。
ギリアの購入を検討している方にとって、参考となれば嬉しいです。
■良いところ
- 洗練された美しいデザイン
- トンネル型で設営しやすい
- 雨風にも強く耐久性が高い
- 2種類のインナーでさまざまな人数シチュエーションに対応
- ポリエステル素材でメンテナンスが楽
- コスパ◎
■イマイチなところ
- 天井が低い
- 結露が発生するので寒い時期には向かない
- 抽選販売かつ倍率も高いのでなかなか手に入らない
もくじ
洗練された美しいデザイン
百聞は一見に如かず、まずは私が実際に使用している様子ご覧ください。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
テントに限らずキャンプギアは見た目が命だと思っています。
美しいデザインであれば、それだけ大切に扱うし、愛着も湧くもの。
そしてキャンプサイトの中心的な存在となるテントこそ、見た目にこだわるべきです。
ギリアのフォルムは本当に美しい。ポールのアーチの曲線美には思わず見とれてしまいます。
私の一番のお気に入りポイントは色。サンドストーンはどんなシチュエーションにも合う色で、他のキャンプギアとの親和性も高く、お気に入りのギアを気兼ねなく持っていけます。
ロゴの位置も絶妙で、主張は激しすぎず、なおかつ存在感が宿っています。ロゴのデザイン自体もかっこいいので、言うことなしです。
設営のしやすさ
トンネル型で立てやすい
ギリアは比較的設営のしやすいテントです。公式では2人以上での設営を推奨しておりますが、頑張れば1人でも設営は可能です。
手順は一般的なトンネル型テントと同じで、テントにフレームを通した後、順にペグダウンをしていきます。
詳しくは公式サイトに説明書が掲載されていますので、こちらをご確認ください。
区画サイトにも収まるちょうどいい大きさ
私がサバティカルギリアを選んだ理由のひとつは、その大きさにあります。
テントは広ければ広いほど居住性は増しますが、そのぶん重量は増し、設営自体も大変になります。
そして一番の問題は区画サイトに収まりきらなくなってしまうこと。
どうしても行ってみたいキャンプ場があった時、テントの大きさで諦めるなんてことは避けたいところ。
ギリアは幅3m、奥行き5.2m(ロープは含まず)で、小さめの6m×6mの区画サイトにも対応可能。ほとんどの区画サイトに収まるちょうどいい大きさです。
サイドロープを張るのはやや面倒
ぱっと見た感じでは、風の強い日でない限り、サイドを固定する必要は無さそうに見えますが、やはり安全上は固定した方が良いようです。
別のトンネル型テントでの話とはなりますが、メーカーの方が面倒でも必ずサイドは固定するように注意しているのを耳にしてから、我が家では必ずサイドにもロープを張っています。
これに関しては、全てのトンネル型テントに言えるなので、仕方ないと割り切りましょう。
居住性
2種類のインナーテントが付属
画像出典:サバティカル
ギリアの最大の特徴は2種類のインナーが付属していること。
2人用インナーと5人用インナーが付属しており、これらは片方のみ取り付けることも両方同時に取り付けることも可能です。
例えば、普段はどちらかのインナーを使用し、グループでキャンプに行くときにはインナーを2つ設置して2ルームにするなんてこともできます。
多彩なシチュエーションに対応可能で、汎用性が高く、非常に使い勝手が良いです。
注意点としては、2人用インナーを実際に2人で利用するのはきついかもしれません。実際に使えないことはないですが、とくに寒い季節にはおすすめできません。
画像出典:サバティカル
のちほど触れますが、ギリアはポリエステル素材なので寒い時期は結露が発生します。
1人ならそれほど気にならないかもしれませんが、2人では体が結露で濡れたウォールに触れてしまうことがあり、ストレスを感じました。
2人用インナーはソロ用のインナー、もしくはゲスト用のインナーと割り切って利用するのが良いかもしれません。
あとは建てる際の方向にも注意です。インナーをどちらに取り付けるかによって出入口が変わってきますので、あらかじめ方向を決めてから設営しましょう。方向はポールの間隔の広さやビルディングテープの色で判断できます。
3シーズンで使うには申し分ない使い心地
ギリアはサイドパネルが大きく開放可能となっており、非常に風通しが良いです。もちろん前後の幕も開放可能です。
加えて、インナーテントについても、2人用と5人用ともに四方に大きなメッシュがついており、夏場も快適に過ごすことができます。
ただし、冬場の利用には向きません。スカートがないことに加え、最もネックなのはポリエステル素材のため、結露に弱いこと。春や秋でも最低気温が10℃を下回るような環境では結露が発生しました。
メーカーからも、このテントは3シーズン用とアナウンスされており、降雪や低温下に耐えうる仕様にはなっていないとしています。シッパーが凍るような低温下や降雪時の使用は避けましょう。
トンネル型で風の影響をうけにくい
ギリアはトンネル型テントのため、風の影響をうけにくく、頑丈な構造となっています。
さらに両サイドのポールをブリッジフレームでつなぐ構造となっており、高い台風性を実現しています。
画像出典:サバティカル
これに加えてサイドをロープで張るため、ちょっとやそっとで倒れることはないでしょう。
素材もポリエステルのため、吸水性が低いので雨にも強いです。
天井がもう少し高ければ…
ギリアの唯一の弱点。それは天井が低いこと。
テントの一番高いところの高さが170cmで、前後のポール部分の高さが140cmとなります。
筆者の身長は174cmほどですが、テントの中では立ち上がったときには常に背中を丸めていなければなりません。女性やお子さんなら問題ないでしょうが、180cmを超えてくるような方では少々不便を感じるかもしれません。
メンテナンス性
メンテナンスは非常に楽。
ポリエステル素材のため、多少の結露であれば撤収の最中に乾かしていれば大抵乾いています。
また、表面はフッ素加工で撥水性を持っており、裏面にポリウレタンも加工されているとのことで、もともと防水素材となっているようです。
近頃はTC素材(ポリエステルとコットンの混紡素材)が流行っていますが、メンテナンス面で最も楽なのはポリエステルでしょう。
カビの発生など、細かな点を気にしないで良いのは精神衛生にも優しいです。
コストパフォーマンス
気になる価格ですが、これだけのスペックにも関わらず価格はなんと4万円前半で、非常にお買い得です。
多くのファミリー向けの2ルームテントが5万円前後の価格がすることを考慮すると、コスパは非常に優れていると感じます。
入手方法
ギリアはエイアンドエフのオンライストアもしくは店舗での販売となっております。
ただしこのギリア、非常に人気のテントのため、2021年5月現在、抽選販売となっております。
抽選販売の形態についても、配送の場合と直営店で受け取りの2つのパターンがあるようなので、詳細はエイアンドエフのストアページでチェックしてみてください。
ちなみに、私は2020年の秋頃に運良く手に入れることができましたが、ツイッターのアンケートを見かけたところ、その時の倍率は10倍を超えていました。実際に手に入れるのは超難関ですね。
まとめ:ギリアはキャンプ初心者にぴったりなオールラウンダーテント
■こんな人におすすめ!
- デザインに惚れた
- キャンプ初心者
- 3シーズンで使用する
- 雨風に強いテントを探している
- 様々な人数のシチュエーションに対応できるテントが欲しい
- コスパに見合った品質を求める
- 厳しい抽選をくぐり抜ける覚悟の持ち主
多少のウィークポイントはありますが、総合してギリアは汎用性の高いテントかと思います。
さまざまな人数シチュエーションへの対応でき、豪華なソロキャンプにも使えそうです。
これからキャンプをはじめる方にとっても、色々な使い方ができる点は夢をふくらませることができます。
あとは抽選を勝ち抜いて実際に手に入れることができるかですね(^^;)
入手を検討の方は心して挑戦ください。応援しております。
ここまでご覧いただきありがとうございました。ザビ( @zabi_log z.a.bi )でした。